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第1回
 エルゴナジー研究会
  (能開総合大分会)


●場所 職業能力開発総合大学校
  多目的研修棟 6階 研修主幹室
●日程  平成15年3月8日 13:00〜17:00

テーマと検討内容の紹介

紹介 専門課程テキスト『仕事を学ぶ意味』について 田中萬年
職業能力開発(短期)大学校の専門課程、応用過程に学ぶ学生向けに作成準備中の職業教育のためのテキストが紹介された。
学生が訓練を受ける意味がわかっていない、職業訓練を学ぶ機会がないことなどの問題が指摘され、訓練生に自信を持たせる内容にすることが紹介された。
2年の訓練期間の強み(入学と同時に職業を意識する必要)、教員のランクづけによる教員の問題、短期大学校の発展過程で職業訓練校の養成訓練、文部省系学校のそれぞれから教員になった経緯があり、それぞれの意識が異なる可能性があることなどが議論された。

紹介 『高等学校における「職業指導」の意義』 山崎昌甫
 宮本みち子「若者が『社会的弱者』に転落する」,洋泉社,2002.12を直接の契機として、高等学校における職業指導をどう行わなければならないか、あるいは、教員養成課程の「職業指導」をどう扱わなければならないか、を検討し始めたことが紹介された。
 企業が新卒採用者の専門的能力をアテにしない→学校は"職業に必要な"専門能力の教育が必要ない→教員が職業を知っている必要がない→職業指導能力の低下を招き、それが定常化しているのではないかという心配がある。などの議論がされた。

討論 「技能分析の視点から見た初心者用調理学習書の検討」 渋谷久恵
調理技能の指導テキストとして適した内容がいかにあるべきかを探るために、既存テキストの@課題配列の分析、A技能の表現方法の分析を行った結果が紹介された。内容を整理し、論文化を目指すこととなった。

紹介 米国のニューボケーショナリズムについて 谷口雄治
米国のコミュニティーカレッジを中心に起こっている各種のムーブメントを総称して、ニューボケーショナリズムと捉えられていることが紹介された。
キーワードとして、@常に変わる労働市場需要で準学士程度が求められること、仕事の変化を理解し職業カリキュラムを変化・増強する必要、大学レベルでの専門分野の教育が必要になっていること、訓練の提供方法の近代化と多様化などで、そのムーブメントが見られていることなどを暑かった米国論文が紹介された。
今後整理して、雑誌記事、論文化を目指すことが紹介された。

紹介 英国の職業訓練評価について (ALI: Adult Learning Inspection の評価手法) 新井吾朗
英国の公的資金を受ける訓練機関に対する監査の評価手法を紹介した。
査定するだけでなく、良い点、悪い点のフィードバックを行い、継続的に向上してゆく手続きがとられていること。
訓練そのものだけでなく、経営層のリーダーシップ・管理についても対象となっていること。
一訓練機関に対して、十数名が数十日かけて証拠を集めていること。
各種の文書類に加え、訓練生、指導員、スタッフ等に対する徹底したインタビューで証拠を集めていること等が紹介された。
今後整理して、雑誌記事、論文化を目指すことが紹介された。

検討 研究会の今後の進め方について
・気楽な、参加しやすい研究会として継続してゆくこと
・年に4回(おおよそ1月/4月/7月/10月)実施すること
等が検討された。

 その他参加者
小原哲郎/砂田栄光/平沼 高


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